「 ニューヨークの魔法のことば 」
「 ニューヨークの魔法のことば 」
ニューヨーク生活が長く
今も東京とニューヨークを
行き来しながら執筆を続けている
エッセイスト 岡田光世さんの著書。
シンガポール行きの飛行機を待つ間
成田空港内の書店で出逢った1冊。
タイトルはもとり
「この街では
みんな淋しさを抱えている。
だから、人を幸せにする
ことばが生まれる。」
この言葉に魅かれて。
昨年の夏
ニューヨークへの一人旅を決めた時の
自分の心情が思い出された。
本の中では
ニューヨークに住む人々の
日常の何気ない会話のやり取りが
魔法のことばとして書かれている。
著者の優しさあふれる文章のおかげで
長年忘れてしまっていた記憶や香りを
思い出すことができた。
Let him stop and smell the roses.
立ち止まってバラの香りをかぐような
心のゆとりをもって
人生を楽しませてあげてね。
子育て中の母親役の人が
(実際はゲイのカップルで…)
ある女性から受けたアドバイスのことば。
学校の帰りに
道草して花の香りを楽しむくらいの
こころゆたかな子どもに
育てなさいということだと思う。
(この文の意味とは少しそれるが)
自分の幼少時代を思い出した。
近所に大きなバラ園があって
学校の帰りではなかったが
自転車をこいで、よく観に行っていた記憶がある。
当時、すでに撤去が決まっていたせいか
監視役の人も誰もいなく
手入れもほとんどされていなかった。
そのおかげで私は、
誰からも邪魔をされることなく
自分の力で、
強く咲き誇っていたバラたちの自然な香り
なんとも例えようのない
高貴な香りをかぐことができた。
花の香りを楽しんでいたのだ。
まわりには、絨毯のような
クローバーがたくさんあって
4つ葉のクローバーを見つけては
「幸せになれるんだあ~。」と
大喜びしていた日々を思い出すことができた。
ゆたかだったんだなあ。。こころ。
この本を読んでいると
人と人の会話って
いいものなんだなあと思えてくる。
しかしながら
シンガポール行きの飛行機のなかで
「 ニューヨークの魔法のことば 」と
「 ニューヨークのとけない魔法」に
読みふける自分にもちょっと笑えた。
ニューヨークにも行きたくなった!
でも、その前に。。
とても悲しきことに。。
こころあたたまる会話にたどり着くほどの
英会話力が私には皆無という現実が
いまここにあるということに気が付いた(涙)
日本でも福岡でも
「魔法のことば」が交わせたらいいんだけどねえ~☆
追伸
今気が付いたけど。。私も母親だった。
わが子TAROTAROに
こころゆたかな子育てできたのかしら。。。
TAROTARO君ごめんなさい。。。
香之